■Gmail のスレッド表示が仕様通りでない件

Gmail のメールが埋もれてしまったと連絡がきた時の対処法


1. 指定した Message-ID ヘッダーのメールを検索する (Gmail メール検索のTips)

2. メールを見つけたら、「︙」をクリックして「メッセージのソースを表示」し、メールヘッダから Message-ID を見つける
 例:Message-ID: <CAF1wSneo+byNLL5Amr+PaiqYwMHJZmOby2sdevLLjy-LGETb+g@mail.gmail.com>

3. Message-ID と、1. の「 Message-ID  でメールを検索する方法」を相手に伝える

 SMTP プロトコルのメールは、RFC822 で定義され、実装されてきましたが、曖昧な定義により MUA 側で生成するメールヘッダとメールのスレッドを構成する方法がまちまちであることから、メールの紛失(埋もれてしまう)が発生します。

 2001年4月に RFC 822 の改訂版である RFC 2822 が公開され、文法や意味が明確に記述され、曖昧さが解消されました。

message-id      =       "Message-ID:" msg-id CRLF
in-reply-to     =       "In-Reply-To:" 1*msg-id CRLF
references      =       "References:" 1*msg-id CRLF

<要約>
・Message-ID ヘッダはメールに固有の ID を付ける
・In-Reply-To: ヘッダに元の msg-id を付ける
・References: ヘッダに元の msg-id を付ける
 これらによって MUA がスレッドを判断し処理する

しかし、Gmail は スレッド表示を、RFC8222 だけでなく、独自の判断で行っており、しかも仕様通りになっていない (バグっている) ため、Subject: を変えただけでスレッドが変わってしまいます。


 

 Gmail はスレッド (振り分け) のデフォルト値が変で自由度がなく使いにくい MUA であると思います。


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