■Straighten Up & Fly Right 【名曲紹介】

"Straighten Up and Fly Right" is a 1943 song written by Nat King Cole and Irving Mills and one of the first vocal hits for the King Cole Trio.

Nat King Cole の有名な名曲ながら、黒本にも Real Book にも掲載がありません。良くわからない譜面を見つけて、あみのさんに BIAB を作ってもらってやってみましたが、簡単なように思えて実は難しかったです。

原曲


譜面
Muse Score



ちなみに iReal にコード進行がありまして、構成は、ABABCD 48 小節でした。イントロも ABABCD の中に含めるようです。
構成


ラストコーラスは、ABCD + エンディング とするようです。

何が難しいかというと、
・歌物でメロディーが同じ音の連続する箇所が多く、ピアノトリオ等インストでやる場合にはメロディをフェイクする必要があります。そうしないとモールス信号のようになってしまいます。
・AABA 32 小節のような超一般的な構成ではなく、intro + ABABCD 48 小節
・ブレイクが多用され、BIAB では工夫が必要
とはいえ、1-6-2-5, 3-6-2-5 サビはリズムチェンジ風の進行、慣れたらやりやすい曲みたいなので取り組みたいです。



Yuki Senpai


非常にグルーヴしている演奏で、曲の良さが出ています。



フロントが管楽器の例



ソロピアノの例



コード、ベースライン、ブレイクの模範演奏



エンディング例



ベースソロ例





歌の意味が分かるゼスチャーありの動画



「Straighten Up & Fly Right」とはどういう意味か?
私はそのまま「まっすぐ上がってちゃんと飛べ」と思ったのですが、あみのさんとの歌詞解析の結果、その通りだという事になりました。(笑)

歌詞の意味 東エミさんによる歌詞の和訳
・悪事なんか働かず、ちゃんと飛べよ
・実にユニークかつ、寓話的
・つまり、狡猾なハゲ鷹の思惑に気付いた猿が "心を改めちゃんと行動しろよ" と説教している図が描かれている
・この歌詞は黒人の間で伝えられてきた民間説話がベースとなっており、牧師が教会で説教をする際に用いた話である
・そしてその '牧師' とは、この曲の作者の一人、Nat King Cole(ナッキンコール)の父でありナッキンコールは幼い頃からこの民話を聞かされいたであろうことから、当曲のアイデアに繋がったことは容易に想像できる。


'straighten up' とは
「まっすぐに立つ」という単に動作を表すこと以外に、
「姿勢を正す、襟を正す」という意味があります。

また 'fly right' は
「まっすぐに飛ぶ」ということ以外に、
「不正を働かずまっすぐ生きる、礼儀正しく行動する」
という意味が含まれています。

つまり『Straighten Up and Fly Right』とは
「人間たるものまっすぐ前を見て正しく生きろ」
という事だそうです。

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