■Milestones モードジャズの解釈とアナライズ・スケール

■コード進行


 Jazz資料館では、基本的に Gm7 と Am しか書いていないのは、これは「モードジャズ」の曲ですよという事を表したかったからだと思います。

 しかし、コードの変わり目に、次のようなコードを加えてあるコード譜があり、原曲の演奏に近い気がしましたし、実際そうすると変化が付いて変わり目が分かりやすく、カッコよくなります。

■アナライズ


 メンバーに渡された譜面には、「G-Dorian」と、「A-Aeolian」というスケールだけが書かれていたのかもしれませんが、「G-Dorian」という事は、Key=F と捉えることができます。

 「A-Aeolian」は、Key of C に転調していることを意味しますが、全体的に Gm の曲なので、サビの緊張感がすごいです。

 AABBA という構成の区切りで、FMaj7 (トニック) を入れ、サビのB から A の戻る前に、V7 ドミナント(D7)を入れるという事です。   (Gマイナーの V7-Im にする)


■演奏イメージ


■原曲



原曲のベースラインを聞くと、サビの部分で、Am on E のように弾いています。
コードは Am の Eペダル「ドミナントペダル」です。

■サビをEペダルにしたイメージ


こうすることにより、「今サビですよ」をわかりやすくしていると思われます。

この曲は「モードジャズの代表曲」だと言われ、「スケールだけでアドリブし続ける」と言われていますが、曲である以上コードの進行感があったほうが「不毛な世界ではない」感じが出て、モード以前の進行感のある音楽に仕上がっています。

完全なモードにするには、1つのスケールだけで構成した曲のほうが「完全なモードの曲」らしさが出るでしょうが、音楽的な進行感は無くなるのと思うのです。

この曲については、モード・スケールだけを説明して終わって記事や説明が多いように思いますが、モード以前にコード進行もありますし、その解釈とアナライズもしないと、それらしい演奏は出来ないと思いました。


■練習記録

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